ハーリング&動力祭り Vlaggetjesdag

スケベニンゲンに夏がきた! じゃないですが、6月中旬の土曜日、スケベニンゲンの漁港にハーリングの初荷が到着します。その日はVlaggetjesdagという祭りが開催されるということで、チャリに乗って遊びに行ってきました。

この時期のニシンは別名Hollandse Nieuweといいますが、単なるニシンではなく、「初ニシン」です。”初”に気持ちがこもっています。北海にいるニシンの脂が16%となる5月末から収穫するそうで、そのニシンの第一便が到着するのが漁港スケベニンゲンで、到着する日がVlaggetjesdagというわけです。

塩漬けニシンと聞いていたので生っぽい干物を想像していたのですが、Hollandse Nieuweは生魚です。14世紀、オランダ人が膵臓を残したニシンを塩水に漬けておくと身がやわらかくなって長持ちするということを発見したのが始まりだとか。晩春の白アスパラガス、Rがつく月のムール貝など、日本ほどではないですがオランダにも旬の食べ物はあります。なかでも初ニシンはとりわけ特別なようで、ベストハーリング屋台 in 2015などが新聞で発表されるほどです。

VlaggetjesdagのVlaggejesは小さい旗を意味します。大漁旗よろしく、旗をなびかせて入港する船というのは世界のどこでも特別なのかもしれませんね。この日のスケベニンゲンの港ではハーリングの屋台がたくさん出ます。Gerookte paling (スモークされたウナギ)を売る屋台もあります。

そんな屋台の傍らで、昔ながらの衣装に身を包んだ人々が昔ながらの生活ぶりや道具を披露しています。

港のある一角では、モーターなどの動力が展示されていました。

ハーリングはまったりとして、なるほど、とてもやわらかです。日本海の荒波にもまれ脂がのった魚が好きな人ならたまらないかも。ハーリングはタマネギをトッピングしてそのまま食べるか、コッペパンにはさむかします。伝統的な食べ方は尾っぽをもって丸飲みです。

 

初夏を思わせる爽やかな陽気の下、港は旬の食べ物あり、音楽あり、出し物ありで大にぎわい。みなさん何だかウキウキしています。むかしむかし、心待ちにしていた船が漁港に錨をおろし、長い間離れ離れだった夫やお父さんの笑顔が見え、大漁のハーリングが船から下されたとき、人々はこんな風に喜んだのかもしれませんね。

 

 

 

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