飲むプリン Vla

インターネットで世界が狭くなったと言われて久しい今日この頃。外国にいってもめったなことでは驚かなくなった自分がいます。それは歳をくって感度が鈍くなってきているということもあるし東京にいるとおいしいプレッツェル、本場顔負け、いや本場よりもしかしておいしいかもしれないチョコレートなどが楽しめてしまうからです。ある意味、知りすぎた不幸なのかもしれません。

そういう私でも、このデザートを見た時・食べた時は驚きました。その名はVla(フラー)。牛乳パックに入っていたので飲み物かと思ったのですが、飲み物ではありません。でも、液体です。シュークリームの中のカスタードだけをとりだし、やや薄めて牛乳パックに詰めた感じ。あるいはプッチンプリンをどろどろにした感じ。液体とも固体とも判別つかない、モヤモヤとした中途半端感が漂っています。脱力系の名前も拍車をかけています。私は勝手に”飲むプリン”と名付けることにしました。

このフラー、オランダでは人気のデザートです。デザートコーナーではカートンパックが500ml、1ℓサイズでずらっと並んでいます。フレーバーはバニラ、チョコを代表に、イチゴ、バナナ、リンゴなどのフルーツ味、バニラ&チョコ、リンゴ&シナモンなどの2色味もあります。で、どうやって食べるかというと、シリアルボールくらいの大きさのボールにどぼっと入れて、サジですくう! 以上です。

一度、ケーキのソース、フルーツにかけるなど、他のものとの組み合わせを試してみましたが、ケーキの場合はしつこさが倍増し、フルーツの場合はフラーの味しか口に残りませんでした。どんなにモヤモヤしようと、フラーはデザートとして完結しているということを認めざるを得ない結果でした。

Vlaという単語は13世紀の資料にすでに表れていたそうで、当時はケーキや焼き菓子を覆うカスタード形状の物質を指していたそうです。

写真はHopjesというコーヒーとカラメル味のフラーです。Hopjeはオランダの代表的なあめちゃんです。18世紀、コーヒー中毒の男爵が禁コーヒーを医者に言い渡され、代わりになる何かを作って!とお願いされた菓子職人が、コーヒー、カラメル、クリーム、バターの組み合わせの飴を作ったのが始まりだとか。そっちのほうが体に悪いような気がするんですが。

最初の頃は、今ひとつ芯が通っていないフラーに「あんた、どっちやねん」と毒づいていましたが最近は「まぁ、はっきりするだけが人生ちゃうもんね」と妙にやさしくなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

2016-01-25 | Posted in おいしいもの, 飲むプリンNo Comments » 

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