女子散歩が楽しいユトレヒト Utrecht
オランダ人の友達が言いました。
「ユトレヒトに行こうよ」
オランダのことをよく知らない日本からの友人と旧所名跡と訪ねて、彼女の見分を深めてあげましょうという真面目な誘いではなく、「女子だもん、ショッピングもしたいよね」と、彼女の青い目が楽しそうにキラと光りました。
日本ではミッフィーの生みの親、ディック・ブルーナさんの出身地、唯一のミッフィー博物館がある場所として有名ですが、街に降りたつと街中ミッフィーだらけではなく、むしろ、博物館を訪ねるのを忘れてしまうほど魅力のある街でした。
- 考えるヒトならぬ考えるウサギがいました
- 旧市街のシンボル、大聖堂の塔
ゆるくておしゃれ。小さなこだわりのショップがポツポツとあり、表参道のメインストリートを一本はずれた裏道と雰囲気が似ています。オランダ最大の大学があるからか若者が多く、8世紀以来、カソリックの中心的だったというどっしりとした歴史を、若者が上手に使っておしゃれに仕立てあげているといった感じがしました。
オランダで運河沿いの街というのは大して珍しくもないと思うのですが、ユトレヒトはちょっと別格かもしれません。街の中心を流れる運河沿いにレストランが軒を連ね、運河をゆうゆうとクルーズする人たちをのんびりと眺めながら、食事ができるのです。友人と訪ねたのは7月でしたが、日がおそくまで高いこともあって、開放感は格別でした。京都の川床もこんな感じなのでしょうか。
人のざわめきがある水辺って、本当にいいなぁとしみじみ思ったのでした。