スリナム料理

オランダの異国料理といえば、インドネシア料理が有名です。日本では味わえない本格派が楽しめますが、もうひとつ、珍しい異国料理があります。それがスリナム料理です。

スリナム。日本ではあまり聞かない国です。南米の北東部、ブラジルの上、ベネズエラの隣の隣にあります(ベネズエラとスリナムの真ん中にガイアナという国があります。こちらも聞きなれない国ですね)。あのギアナ高地も含むギアナ地方といえば、馴染みがあるでしょうか。

スリナムはオランダの植民地でその関係は300年におよびます。オランダ植民地時代は、オランダ領旧ギアナと呼ばれていました。1975年に、スリナムはスリナム共和国として独立しました。植民地時代、オランダがインドネシア人を大量にスリナムに入植させたので、インドネシア料理の影響も受けています。

インドネシアだけではなく、インド(多くのインド人が住む)、アフリカやユダヤ(入植させられた人々)、オランダやポルトガル(この地方を植民地支配)、ネイティブアメリカン(先住民)などの影響も受け、あの国のコレ、その国のコレが混じり合い、海沿いにあることから魚介が豊富なこともあって、ユニークな混血料理ができあがりました。

レストランの形態ですが、テーブルクロス&ナイフフォークもあるようですが、私が今まで体験したのはスナックバー的なカジュアル系で、1皿盛りスタイルです。

ロティは小麦粉を薄くのばしたパンの一種。インドなどでよく食べられていますが、オランダのスリナム料理では、Roti schotelといって、ロティとその他のおかず一皿を指します。カレー味のジャガイモ、カレー味のタマゴが定番としてついてきます。ロティを食べやすい大きさにちぎり、おかずを巻いて手で食します(当然のようにフィンガーボールが一緒に出てきました)。

また、白米(rjist)、チャーハン(nasi)、麺(bami)と一緒にちょこちょこ盛りもあります。サンドイッチ(Broodje)もありますが、スリナム料理を楽しみたい=オランダのパン料理に食傷気味だと思いますので、ここではスキップ。

私は白米の海鮮盛りを頼んでみました。海鮮は小エビと、bakkeliauw。Bakkeliauw(バカリャウ)はポルトガル料理では欠かせない干し鱈のこと。ここで食べたバカリャウはトマトで味つけされていました。バカリャウのしょっぱさは、どこか甘塩鮭を彷彿させます。

真ん中の茶色い物体は、お店でおすすめされたスリナムの代表料理のPom。地元でとれるTayerという野菜をペーストにして塩漬けチキンと柑橘系のジュースと一緒にオーブン焼きしたお祝い料理です。クレオールとユダヤに起源をみるというこの料理、入植したユダヤ系ポルトガル人がもたらした料理が起源だとか。Pomという名前は、pomme de terre(ジャガイモ)からくるそうです。スリナムではイモが育たず、輸入するのも難しかったので、スリナムではタロイモを指すTayerを代用したそうです。じっくりオーブンで焼いているからか、鶏肉はホロホロで、タロイモと混じってコクのある味でした。干し鱈や野菜に比べてポーションが小さいなと思いましたが、とても濃厚だったので、店がケチなのではなく、これくらいのサイズがおいしいにとどまる限度サイズだということがわかりました。

かなりのボリュームでしたが、白米ベースだったからか、すいすいひょいひょい食べられました。インド料理ほどカレー色が濃くなく、干し鱈のトマト味も優しかったし、際立った味ではなかったからでしょうか。インドネシア料理もどこかボヤボヤしているけれど、毎日食べたい味ではないしなぁ。初体験でしたが、不思議なことに、どこか親しみのある感じでした。

2016-08-15 | Posted in おいしいものNo Comments » 

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