あめちゃん命 Snoepje

外国のお料理は、「自国とは違う」ことを前提として楽しむので、かえって異国を感じることが難しいかもしれません。お菓子のほうが日本にもある似たようなクッキーでも味やパッケージが違っているので、”ところ変われば品変わる”を楽しめるかもしれません。オランダでは、そんなお菓子のなかで、ダントツに異国感がある代表選手がいます。それは、あめちゃんです。あめちゃんはオランダ語でSnoepjeと言います。

あめちゃん専門店はもとより、スーパーでも一角があめちゃんで埋め尽くされ、ドラッグストアの一角にもあめちゃんコーナーがあります。どんだけ好きなの。かたいあめもありますが、グミが圧倒的に多いです。

あめちゃん専門店では、量り売り、量り売りとパック両方の店があります。見た感じ、量り売りのほうが多いです。あめちゃんの他、チョコなども売っています。ま、口にぽっとほおりこむ系の甘モノ全般ですかね。

おいしい…のでしょうか。といっては身も蓋もないのですが……。おいしさに届くかなり手前で甘さが立ちはだかります。次にどぎつい色、ひも状など色や形状でつまずきます。「おいしいもの」のカテゴリーに入れましたが、んー。丸いあめちゃん育ちの私としては、なかなか手がのばせません。嗜好の違いを痛烈に感じます。

おされ系のあめちゃん専門店もあります。

Jaminというお店で、オランダ全土に店を展開しています。ウェブサイトを見てみたら、日本シリーズというコーナーがあって、「SUGOI」という名でポッキーやハイチュー、アポロチョコなどを売っていました。ちなみにハイチューはグミ好きオランダ人のお土産にするととっても喜ばれます。

 

お祭りなどでもあめちゃん露店は定番です。

さて、ここまでのあめちゃん写真で、真っ黒いモノががちらほら映っているのにお気づきかと思います。コーラあめ? 違います。黒い物体の正体は、ドロップ。オランダ人の多くが大好きで、日本人の多くが大嫌い、マリアナ海溝より深い文化断絶をそこに見るドロップというあめちゃん。オランダ人がどのくらい好きかというと、スーパーにいけばよくわかります。

やわらかめ、かため、メーカー違い、形違い、甘いの、マイルド塩、ダブル塩、フルーツあわせ、ハチミツあわせ、シュガーフリー。バラエティーではひけをとらない日本の商品も顔負けの品揃えです。オランダで売られているあめちゃんの20%のシェアを誇っているそうです。世界中で売られているメントスのなかでドロップ味があるのは唯一、オランダだけなのだとか。食には比較的淡白なオランダ人ですが、ドロップに関しては並々ならぬ情熱を注いでいます。

このドロップ、リコリス(甘草)の根を原料にしたあめちゃんで、最初は薬草くささがちょっと気になるなーという感じなのですが、舐めすすめていくうちに、なんというか、今までに体験したことのないハーブ味が口の中で広がっていきます。甘いのはまだいいのです。多分、慣れていくと思います。つらいのは、しょっぱいの。塩化アンモニウムとリコリスが入っているらしく、さしずめ塩飴の甘さなし強烈ハーブ味といった感じでしょうか。ぽーる丼はこれが大好きで、露店のドロップの形で甘いか、しょっぱいかがだいたい見分けられるそうです。どんな鑑別眼。オランダのみならず北欧にも同じようなあめちゃんがあります。日本に住むアメリカ人友人からオランダ土産としてドロップをリクエストされたことがありました。オランダのドロップは品質がよいそうです。オランダのドロップはリコリス菓子界では不動の地位を築いているようですね。

 

 

 

 

2016-03-18 | Posted in あめちゃん, おいしいものNo Comments » 

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