元気でっせ! Rotterdam
オランダ人の知り合いや友人に「どこ出身ですか?」と質問すると、ロッテルダム出身の人たちはちょっと鼻を上にして、ふふんと「ロッテルダム」。ロッテルダム出身の誇りというか、自負心がそこはかとなく透けてみえる言い方です。「京都でおます~」というしっとりした感じではなく、「大阪やで!」と、こまかいことはどーでもいーがな、商売しまっせ、がんばってまっせ!っといったノリです。
国土交通省の世界の取り扱い貨物量ランキングでは4位(1位は上海)、コンテナ取扱量では11位(1位は上海)。オランダ経済を牽引するEU最大の港であることは間違いありません。ロッテルダムに降り立つと、ここはオランダか?と思うくらい、無国籍な活気に包まれます。行き交う人々もアフリカ系の人、中近東系、アジアとさまざまで、西洋人との割合は半々か、西洋人のほうが少ないくらいです。第二次大戦中に徹底的に空爆されたので、歴史ある建物は他のまちと比べて圧倒的に少ないです。その代わりに近代的な高層ビルが立ち並んでいます。まちを歩いている時に、自由でガサガサした感じが香港とだぶりました。香港もアジア最大規模の貿易港ですしね。自由で活気のある雰囲気が共通しているように思います。そういえば、香港もどちらかというと関西っぽい。
さて、ロッテルダムには「かっこいい」がたくさんあります。まず、駅。2014年に改修工事を終えて生まれ変わった近未来的な姿。立派な観光スポットです。アムステルダム、ハーグ、ユトレヒトなどはもちろんのこと、北はフローニンゲン、南はミデルブルグ、果てはアントワープ、パリまで結ぶオランダ南部の基幹駅です。
構内も広々としていて、気持ちがいいです。
- 駅構内の巨大ツリー
- このとんがり具合がたまらない
- 駅の隣にはGebouw Delftse Poort というツインタワー
街中にもあります。新しい名所のマルクトホルロッテルダム。
マルクトホルの向かいには、有名なキューブハウスとペンシルの愛称をもつBlaaktorenがあります。
- マルクトホルの中から眺める
そして有名なキューブハウス。人々が普通に住んでいます。内観も可能です。
水辺もかっこいい。
- エラスムス橋
ヨーロッパのまちは、何百年とそこにたたずむ建築物が美しくもあり、一方でたまに重く感じることもあります。そんな時、ロッテルダムのようなまちに降り立つと、手足がのばせるような、ちょっと身体が軽くなったような気になります。これからもどんどん変わっていく予感がするロッテルダム。わさわさした雰囲気に疲れるどころか妙にひと息つけて、元気になれます。