にわとり博物館 Pluimveemuseum
「バーナベルトに行ったんだ」と言うと、オランダの友人は一様に「なんでまた、そんなど田舎に…」と、あんたもモノ好きやねという呆れたような表情を浮かべます。
バーナベルト。オランダのど真ん中で、ゼーランドから斜め北にのびる”バイブルベルト”と呼ばれる地帯に位置しています。人々は保守的で、ITやら金融って何のこと? と、シンプルでのんびりした時間が流れています。
観光の目玉も特になく、旅行者が訪れる場所ではありません。が!おもしろい博物館を見つけました。Pluimveemuseumというにわとり博物館です。バーナベルトは、名古屋コーチンよろしくBarnevelderという地鶏のふるさとです。選卵機械、卵パッキング機器では世界トップシェアを誇るMobaという会社の本社もあります。
- 樹もにわとり型
Pluimveemuseumの受付の善良そうなおばちゃんは、温かく歓迎してくれつつ、「な、なんでここにアジア人」と不思議そうにじっと私を見つめていました。オランダ社会に影を落とす移民問題も、ここでは無関係かも。
展示してあるのはもちろん、にわとり。
- にわとり皿
- にわとりマッチ
- にわとりスプーン
- 卵おき。19世紀の日本モノも
にわとりが食卓に運ばれるまで。
- にわとりコンベアー
- ブロイラー
生まれたてのひよこちゃんをだっこできます。
養鶏家のむかしの暮らし
施設には広い庭があり、地鶏さんがいました。
博物館ショップは、にわとりグッズ満載。体験型にわとりクイズの展示もありました。正解すると「コケッコッコー!!」とにわとり音がけたたましく鳴ります。
にわとりに関するものをかき集めて展示しただけ、といわれればそれまでなのですが、こういった田舎の博物館だからこそ出合えるディープなオランダってあるものです。
- 覆面にわとり