工芸おもちゃ博物館だが。 Oude Ambachten & Speelgoed Museum

ぽーる丼の長年のお友達にテオという人がいます。とても楽しい人で、私がオランダに行くと、いつも珍しいところに連れていってくれます。

今回は、Oude Ambachten & Speelgoed Museum(工芸おもちゃ博物館)に誘ってくれました。ただのマジメな生活博物館なはずはない。どんなところだろう。期待に胸がふくらみます。

博物館に着くと、建物の前の広々としたポーチのテラス席におじいさん&おばあさんがいました。白い。都会では普通に住んでいる移民の人たちがここにはおらず、全員白人で、その日はことさら晴れていたこともあって、さんさんと照る太陽に反射して、やたらまぶしいです。人間レフ板です。

 

入場すると、受付で館長のおじさんからアドバイスがあります。

「日本からわざわざ来たの!? うれしいねぇ。ようこそ! この生活博物館に展示してある物は全部さわってOK。ただし、丁寧に扱ってね。壊されたらおじさんはとっても悲しい」

「気をつけます!」

博物館は「学校」「病院」「リビングルーム」「美容院」「歯医者」「お店」など、テーマ別の部屋に分かれており、テーマにちなむ昔懐かしい道具や衣装などが所狭しと展示されています。展示物に座ったり、手に取ったりしてもOKです。

「めずらしいー!」と、オランダで使われていた道具を手にと…。るはずが、各部屋にいるある物に眼が釘づけになりました。

 

マネキン。

 

オランダ昭和(そんなものがあるのか)なマネキンが、独創的なポーズで医者になったり、店の店主になったりしています。

テーマ別の部屋はなんと160室もあります。

受付に近い部屋はきちんとテーマ別に分かれていたのですが、奥にいくにしたがって、何が何だかわからなくなってきて、展示の仕方もどんどん投げやりな感じになってきます。ある部屋など、ラジオカセット、ブラウン管のコンピュータモニターがうずたかく積まれているだけでした。

「両親を亡くした人が両親の家にある家財道具をここに寄贈するんだって。昔懐かしい貴重な道具が寄贈されて館長さん喜んでいたのだけど、次々に色んなものがどんどん舞い込むようになって」と、テオ。確かに寄贈された物を無駄にしたくない、すべてを展示したいという館長さんの情熱がうかがえます。

 

溢れかえる道具、展示テーマも崩壊寸前、館長さんの情熱に比例して、増していくのはカオス。

 

太陽の下でアコーディオン伴奏で歌う白いおじいちゃん&おばあちゃん、無表情だが決めポーズで立つマネキン。道具よりも、その2つが鮮明に記憶に残っています。

期待を裏切らない博物館でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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