インドネシア料理

おいしいモノがない、旅行しても食の楽しみがない、とグルメ界ではもれなく不評なオランダ。パンとか、イモとか、クロケットとかおいしいものもあるんですけどねぇ、でもパッとしないというのは本当かもしれませんねぇ。

オランダを紹介するある番組で、「オランダ料理? それはインドネシア料理だよ!」と、青年が明るく言い放っていました。確かに犬も歩けば棒にあたるではないですが、大きな街なら必ずといっていいほどインドネシアレストランがあります。同じように中華レストランも多いですがそれは世界的現象で、インドネシアレストランは、かつてインドネシアの宗主国であった歴史が物語っています。

世界のグルメが集結している東京でもインドネシアレストランはあまりなく、タイ=すっぱから、ベトナム=米粉とか、何かとっかかりになるキーワードが見つからず、ピーナツソース? あまから?と定義がどこかボヤボヤしていて、足が向くことがあまりありませんでした。

ぽーる丼のお友達にお料理大好きな男性がいます。私がオランダに行くと1回以上食事に招待してくれます。彼の得意料理はインドネシア料理の代表、サテ。炭火をおこして本格的に焼いてくれます。オハコはケチャップマニスとサンバル、ガーリックで下味をつけた豚肉サテと、ピンダサウス(ピーナツソース)の鶏肉サテ。ケチャップマニスはトマトとは無関係の大豆を発酵させた甘い調味料です。サンバルは辛味調味料。淡白な豚肉との相性は抜群です。ピンダサウスは濃くて甘いという印象しかありませんでしたが、後味にかすかな辛味とハーブが香り、その複雑な味に今まで自分が味わったピーナツソースはまやかしであるということがわかりました。

ある夏の夜、ハーグの老舗インドネシアレストラン「ガルーダ」に行きました。木目調の店内はクラシックで、雰囲気がなんというか、ゆるゆる。 格調高い感じですが、入った途端にネジがひとつゆるみます。宗主国の植民地の捉え方ってこうなんでしょうか。いや~、イギリスのインドレストランでは感じなかったから、このゆるゆる感はインドネシアの気質がかもすリラックス感なのかもしれません。

 

食前スナックといえばクルプック(揚げえびせん)が有名ですが、私はエンピンのほうが好み。エンピンはグネツムという木の実から作られたおせんべい で、そこはかとない苦味というかえぐみがあります。今回、頼んだお料理はエビとラムなどサテ数種、ハーブと野菜のオムレツ、サラダ、バミゴレン。お皿の下にプレート をおき、その下にランプをおいて料理が冷めないように、小さな火で温めてくれます。

 

すべてのインドネシアレストランがそうだとは限りませんが、オランダでインドネシアレストランに行くというのは、インドネシア料理に対する新たな認識を与えてくれるだけではなく、歴史の一部を体験するということなのかも。まぁ、そんな難しいことはごちゃごちゃ言わず、とにかくおいしく、いただきます!

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