心地よい非日常 ホテルオークラ・アムステルダム

アムステルダム中央駅から南へトラムで約15分。アムステルダム南駅にも近く、中心街の喧騒を離れた静かなウォーターフロントにホテルオークラ・アムステルダムがあります。

オランダに住む日本人、オランダ人の両方からオークラの名前はたびたび耳にし、いつかは行ってみたいなと思っていたところ、ひょんなことから昨年12月に訪れる機会を得ました。しかも館内をご案内していただけることに。

大きなドアがすっと開き、館内に足を踏み入れると、オークラらしい落ち着いた照明に照らされ、年末らしい華やかさとざわめきがレセプションを包んでいます。コンセルジュと目が合うと、「ようこそ」と微笑みで会釈してくれます。

何だろう、この心地よさ。初めての訪問なのに、「ただいま」と言いたくなる雰囲気。東京でもオークラに行くことはありましたが、レストランが目的であって、泊まったことはありません。にもかかわらず、ずっと前から知っているような安心感があるのです。

2016年に改装した23階のレストラン「シエルブルー」。2種のコースとアラカルトを用意したフレンチ・コンテンポラリーです。テーブルとテーブルの間の間隔がゆったりとられており、落ち着いた食事が楽しめそうです。

客室もご案内していただきました。

くつろぎ空間を演出するのは、照明だったり、インテリアの色だったり、各ホテルさまざまに工夫を凝らすわけですが、オークラは圧倒したり、驚かせるアプローチではなく、考え抜かれたシンプリシティでゲストを迎えたいと考えているのではないかと思いました。

オークラの顔ともいえる2つのレストラン。山里は気軽さと凛とした和が同居する雰囲気がありました。時を超越したような落ち着きと風格がある和食堂、昨今の日本でも、このような雰囲気をもったレストラン、なかなかお目にかかれません。

 

レストラン、客室などを館内の主要な施設を案内していただいた後、改めて最初に感じた心地よさはどこからくるのだろうと思いを巡らせてみました。普段の生活では感じることのないたおやかな”日本”に触れたからでしょうか。

それもあるけれど、それだけじゃない。

ガイドブックの制作を生業のひとつとしているので、眼がくらむような豪華なインテリア、天まで届くようなアトリウムなどでゲストを圧倒し、非日常へといざなうホテルを数多く訪れました。そのようなホテルのステイは旅の思い出として心に残りますが、感動は多分、1回きり。

そういった刺激もよいけれど、さざ波のようにひたひたと広がる感動もあります。そんな静かな喜びは、飽きることはなく、何回も繰り返し体験したくなるものです。

丹念に時間をかけて作り出されるホスピタリティ空間。はっきりと目に見えるものではなく、空間のなかに紡ぎだされ、穏やかに心に響く。そんな場所には、人は懐かしさと心地よさを感じるのかもしれません。

 

 

 

 

 

2018-01-13 | Posted in Hotel Okura Amsterdam, 行きたい場所Comments Closed 

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