寄り合いアイスパーラー  Florencia -Den Haag-

オランダに着いたら楽しみにしている場所があります。それは、ハーグのアイスクリームパーラー「フロレンシア」です。

Grote kerkという名前で親しまれている教会のそばにある1932年創業の老舗です。全然おしゃれじゃありません、全体的にがさっとしてます。コーヒーはおいしくありません。軽食も置いていますが、ざっぱな感じです。と、ネガティブな印象を羅列しましたが、フロレンシアは地元の人たちにこよなく愛されているパーラーなのです。

ポーランド、ベルギー、フランス、カナダ、アメリカなどを渡り歩いた創業者がハーグに落ち着きNobelstraatという通りで小さなアイスクリームパーラーを開いたのが始まりです。数年後、現在のTorenstraatに移りました。以来、フロレンシアは店の上で製造しているアイスクリームのおいしさのみならず、まちの寄り合い所として人々が集まるようになりました。

実際、政府機関のエクスパットよりも、市が高齢者のために設けている「おしゃべりサロン」よろしく、ヒマをもてあましている引退おぢたちのほうが多いです。お店の前の広場に、どわっとテーブルが並べられたテーブルでています。ショッピングの合間にちょっと立ち寄りましたおばさん、短い打ち合わせをしている風のアントレプレナー、日なたで光合成中の人がいます。店先に外壁にしつらえたベンチに腰かけて、何かを熱く語り合っている自分で商売してそうなおぢ。店内にもハイチェア、丸テーブルなどがおいてあり、コーヒーを前に新聞を隅から隅まで読んでいる初老がいます。地元磁場がかなり強く、昔からそうであったように、いろんな人がここに集まっています。

アイスは27種類。イチゴ、チョコレート、ヴァニラなどの定番のほか、シナモン、ティラミス、ケーキ、ショウガ、ストロープワーフル、ハチミツ、スペキュラース味などもあります。カップ、クッキー、ウェハースなどのほか、サンデーにしたり、ダーメブランシェ(チョコパフェに似る)にすることもできます。

夏、夜の7時ごろ。夜ゴハンを食べた後、おもむろに「じゃ、行こうかー」とぶらっと散歩にでます。目的もなく街をぶらぶらと歩いた後、フロレンシアに行き、アイスを頼んで外のベンチに座ります。すでに8時にはなっているのに、日は夕方4時くらい。ひと仕事終えた人、私たちのように夕食をすませた人が、三々五々フロレンシアに集まり、その日の最後を友人と、家族と過ごしています。カウンターのおばちゃんはキビキビと注文を聞き、アイスをスクープでけずってちゃっちゃかさばいています。混んでいるのに、ゆるゆるな雰囲気。

 

広場にかかる太陽の光がゆっくりゆっくりとオレンジ色に変わっていく。アイスもおいしくいただきました。「今日もいい一日でした」とシアワセのため息をつくのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016-01-28 | Posted in Florencia, すきなお店No Comments » 

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