おどろ童話&レトロなオランダ最大テーマパーク Efteling

幼い頃、誰しもが一度は読んだことのあるヨーロッパの童話。人魚姫、ラプンツェル、ブレーメンの音楽隊、白雪姫。メルヘンなのに陰りがあり、見てはいけない暗黒がどこかに潜んでいる。白雪姫はディズニーが映画化しているので明るいイメージがありますが、押し並べてどの話もちょっと恐くて、どろどろ。子供心にそんな暗さをキャッチして、愛読したものでした。

北ブラバント州、ティルブルグの上辺りにオランダ最大のテーマパークがあります。名前は「エフテリング」。カリフォルニアのディズニーランドの2倍の広さを誇ります。広さだけではなく、オープンは1952年と、60年以上の歴史があるテーマパークなのです。

「フェアリーテールのテーマパークだよ」という、とってもざっくりしたぽーる丼の説明にイメージがまったく湧きませんでしたが、あのオランダ生活博物館に連れて行ってくれたテオが誘ってくれているのだから、普通のテーマパークじゃないことは確かです。

園内はMarerijk、Ruigrijk、Reizenrijk、Anderijkの4つに分かれています。Marerijkの中のSprookjesbos(妖精の森)が、このテーマパークの出発点。オランダのイラストレーター、絵本の挿絵画家アントン・ピークがデザイン、映画監督で写真家のピーター・レインダースが音響、照明などを手掛けたそうです。新たなテーマパークも誕生し、アトラクションも増えて今の大きさになったそう。

入園したときの最初の印象は「森」。森の中にジェットコースターとかがあるといった感じです。キノコのお城とか、横たわる巨人などが突如森に現れます。赤ずきんちゃん、ラプンツェル、マッチ売りの少女、シンデレラ、ヘンゼルとグレーテルなどの童話のアトラクションがそこかしこにあります。人形たちのカクカクした動きはどこか古臭く、お世辞にも洗練されたとは言いかねるデザイン、色合い。それなのに、妙にリアリティがあるのです。童話の挿絵で見た、異国の暗い土、森を思わせる世界。

60年以上の歴史が物語るようにレトロな雰囲気ですが、ジェットコースターなど現代的なアトラクションもあります。

童話を読んだその日の夜、布団の中で天井を見つめていると、天井が深い森になり、心細く思いながらくねくねした小道をゆくと、ぼおっとした窓明かりが灯る奇妙な家。そこにはキツネがナイトキャップをかぶって寝たふりをしていて……。恐いような、楽しいような、行きたいような、行きたくないような。そんな気持ちになった小さい自分を思い出しました。ひたすら明るい夢の中に浸れるのがディズニーランドなら、童話とフォークロアの要素を取り入れたエフテリングは夢の中に潜む「おっかなおもしろい」が楽しめるテーマパークでした。

 

2015-06-30 | Posted in Efteling, 行きたい場所No Comments » 

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