要塞の街デンボッシュ Den Bosch
古くからの名前は「’s-Hertogenbosch」、広くはDen Boshといいます。12月のある日、どこかに行きたいなーと言う私に、ぽーる丼がデンボッシュを推薦しました。理由は「いいところだよ」。事前にイメージがつかめないまま、電車に乗りました。
デンボッシュは中世の頃、交易都市、芸術都市として栄えました。ちなみにデン・ハーグも古くからの名前は、‘s-
駅をでると中心街へと続く広い大通りがあり、通り沿いに歴史ある建物並びます。大通りの真ん中にひときわ輝く黄金の像があります。ドラゴン。なぜドラゴンなのかは2説あるようですが、そのひとつは、このまちの強さからきています。デンボッシュは城砦都市として市壁を作り、沼地を残し、外部からの侵入を拒み、独立したまちとして独自の道を歩んできました。1806年にオランダ王国に併合されますが、その強さから”de Moerasdraak”(沼地のドラゴン)と呼ばれていたそうです。
- ドラゴンの泉と呼ばれいます
要塞の街らしく、橋を渡ると”マチナカ”に入ったという感覚があります。中心街には大きな広場があり、訪れたのがクリスマス時期ということもあって、巨大なクリスマスツリーがありました。私が訪れたほかの街と比べて、広々としています。
デンボッシュのシンボルは、聖ヤン大聖堂です。ブラバンドゴシックという建築スタイルの結晶といわれているそうです。1220年には建築が始まったとされており、完成は1340年。いくたびの改築、修復を繰り返しています。最近の大修復は1988年と2010年だそうです。
見どころが多い大聖堂だと聞いていたので、中に入ってみると、クリスマスの特別な飾りつけがされていました。キリスト生誕の様子を教会内に再現するというのがテーマのようです。
- イエス・キリストはまだいません
- 東方の三博士。ラクダの近くの博士のひとり、服装が気になります
剥製も飾られていて、雰囲気をもりあげます。
天井を見上げると。
床に目をやると。
- なぜネコ
- なぜ猛獣
- なぜ怒れるイタチ
まわりは剥製だらけでした。この盛り込み具合、夏に訪れた工芸おもちゃ博物館と似たものを感じます。
聖ヤン大聖堂を後に、この地で生まれ育った後期ルネサンスの偉大なる画家ヒロニムス・ボス・アートセンターを訪れました。オランダ生活博物館をはじめ、この2つの施設も然り、ひとつの共通点を感じずにはいられません。それは「真面目にきっちりやりすぎるあまり、次第にずれていく」というものです。それはもしかして、オランダ人気質なのか? むろんこの3つの施設だけで決めつけるわけにはいきませんが。新しい疑問が生まれました。今後の課題です。
- 広場の巨大クリスマスツリー。きれいでした
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